西武の秋山翔吾と聞いて、野球ファンの方はどんなことを思い浮かべるだろうか。
2桁盗塁を4度記録した俊足、強肩と抜群の守備範囲でゴールデングラブ賞3度受賞、イチローのシーズン最多安打記録を更新した日本記録保持者、WBCの日本代表など彼は様々な特徴をもった本当に素晴らしい選手だ。
しかし、その彼につきまとうイメージは地味。
真面目な性格と何でもスマートにこなせ過ぎること、同級生で同ポジションにソフトバンクの柳田選手がいることが災いして、どうしても地味な印象を拭い切れずにいる。
また、彼が入団して以降所属する埼玉西武ライオンズが優勝にしていないため、全国区で注目される機会がないこともその原因の一つだろう。
そんな彼が自身の名前を売る絶好の機会が今度の2017年WBCとなる。
そこで、今日は侍ジャパンでの活躍が期待される秋山翔吾選手について紹介していく。
秋山翔吾選手
2010年のドラフト会議で埼玉西武ライオンズから3巡目指名を受けて入団。
一年目から一軍で開幕スタメンで起用されると、その後も試合出場の機会を得て110試合に出場する。
二年目に自身初となる規定打席に到達するとリーグ6位となる打率.293を記録し、レギュラーの座を掴む。
三年目には初となる全試合出場を果たし、自身初となるゴールデングラブ賞を獲得した。
飛躍を期待されたプロ四年目だったが、右肘の不調などから打撃が思うようにいかず、レギュラー定着後最低となる打率.259しか残せず苦しいシーズンとなった。
雪辱を喫した、プロ五年目が転機の年となる。
年下のチームメイト森友弥選手の打撃フォームを参考し、昨季まで高く構えていたバットの位置を低くした打撃フォームに変えた。
その結果開幕から好成績を残し、最終的には日本プロ野球記録となるシーズン216安打を放った。
最終的に全試合出場、打率.359、OPS.941、最多安打、自身二度目となるゴールデングラブ賞、自身初となるベストナインを獲得した。
2016年は自身3度目となる全試合出場、守備率10割で自身3度目となるゴールデングラブ賞を獲得。
2017年には悲願の初の首位打者タイトルを獲得し、名実ともに球界を代表するヒットメーカーとなった。
※詳細は下記参照
意外に地味じゃない男
前述の経歴でも紹介したとおり、選手として残した実績は決して地味ではない。
来シーズンから年俸も2億円となり、十分派手な部類の選手に入る。
実はイメージとは違って、意外にバラエティに慣れしてる選手でもある。
最近ではバラエティ番組でも活躍する姿が見られるので、今度のWBCで着目されれば、今の地味な印象を変えられる可能性だって十分にある人物なのだ。
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更にはドラフト時の特番でも知られているとおり、母子家庭育ちでもある。
その自身の生い立ちから2015年シーズン以降1人親家庭を試合に招待する活動をしている。
もし、彼が今以上に全国区の選手になればこういった活動にも光があたることになる。そういった意味でも是非活躍して欲しい選手だ。
メジャーに最も近い日本人野手の1人!?
西武ファンとしての贔屓も十分に入るが、私は彼の実力ならメジャーでも十分通用する可能性を秘めていると考えている。
走塁と守備面は現時点で十分に通用する力を持っている。
後は打撃を2015年レベルまでとはいかなくとも、安定したレベルにまでもっていければ、俊足好打の左打者であることを考えると十分メジャーでもレギュラーを獲得出来るだけの素材である。
その力を世界にアピールするためにも、今度のWBCでの活躍を期待したい。
侍ジャパンでの役割
現時点で秋山翔吾選手が侍ジャパンの絶対的なレギュラーと言えるかは微妙なところである。
青木宣親選手の記事でも触れたが、外野手は青木宣親選手、筒香嘉智選手というレギュラー候補が2人いるため、外野手のレギュラー枠は1つしかない。
また、ポジション的にも本職ではない右翼手が空くことが予想されるため、そこを右翼手が本職の広島鈴木誠也選手と競わなれけばならない。
筒香嘉智選手や青木宣親選手の代走・守備固めや右投手先発時の右翼手での出場など様々なケースでの試合出場が想定される。
どちらかというと野球エリートで育ってきた選手が多い侍ジャパン。
そんな中にあって、ポジション、打順など様々な状況を経験している秋山翔吾選手の存在はチームの戦い方のオプションを増やす意味でもとても重要な役割を担うこととなる。
まとめ
上記の役割は地味な役割かもしれない。
しかし、そこから信頼を勝ち取れば大会中に不動のレギュラーになることも十分にありえる。
彼が便利屋だけにとどまらない活躍を見せてくれることに期待したい。
それでは、さようなら!